IT系の仕事はどの職種で働いているかによって、業務内容の性質が大きく異なります。IT業界では成果に基いて給料を上げていく実力重視のシステムを採用している企業が多く、いかにして成果を上層部に理解してもらえるようにするかが重要です。
システムエンジニアとして開発に携わっているときには、成果として明確なのはプロジェクトの完成でしょう。個々のプロジェクトの中で割り当てられた仕事をこなしている姿を事細かに見ている上司がいれば話は別ですが、そうでない限りはプロジェクトの完成はチームの構成員全員の成果となります。結果が個人に帰されにくい性質があるため、大きな成果を遂げても評価が小さい場合が少なくありません。また、成功の頻度が少ないことから給料が上がりにくい傾向があります。
それに対してフィールドエンジニアの業務の場合には、営業活動を行うので結果が数字として明確に出てくるのが特徴です。顧客を獲得したり売上を増やしたりすれば明確に結果が個人に帰されるため、成果がはっきりとしていて昇給する機会が豊富になります。成果を上げれば結果が給料として返ってくる一方、成果が上がらないとほとんど給料が増えない状況になるリスクがあるのも特色です。
このように、業務内容の性質によって給料の上がりやすさには大きな違いがあります。それをモチベーションにするには、自分に合った職種をよく吟味しなければなりません。仕事のやりがいと合わせて考えるといい点です。